ヨメさんとのことその1:ヨメさんとの結婚まで
『自閉症』という障害のある息子くん。
彼の存在が、その後の私の人生に大きな影響を与えたのですが、
今回と次回の2回は、
”そんな彼を生んでくれたヨメさん”
のことについて書きます。
今回は結婚式までで、
次回は結婚式でのエピソードを書きます。
実は『できちゃった婚』
実は我が家は『できちゃった婚』です。
それも付き合い始めてまだ日が浅かった。
どれくらい日が浅いかというと、
彼女の両親に初めてお会いする日に
「実は…」
と、お腹にすでに息子くんがいることをお話ししなければいけない…
これくらい”日が浅かった”のでしたw
そろそろ寒くなてきた11月の半ばでした。
ええ。とても緊張しましたよ。
なんせ、ご両親のことは何にも知りませんでしたから。
ヨメさんの実家に向かう途中の車内。
私:「お父さんの職業は?」
ヨメさん:「大工」
ゲッ!!職人さんかよ。
脳裏にはとても怖い厳しいお父さん像が浮かびました。
ヨメさん:「大丈夫。お父ちゃん、やさしいよ。」
あんたねぇ、
ヤクザだって自分の娘にはやさしいわ!!!
ともかく、緊張と恐怖で、
うなだれながら向かったのを覚えています。
幸い、本当にお優しい方だったので助かったのですが。
結婚式は『今月中に』
そんなとても緊張する場面をなんとか乗り切り、
ホッとした時ににお父様が言われました。
「結婚式はどうすんだ?」
結婚式?
結婚するって決まったのも突然だし、貯金もないし、
お腹の中には子どもがいるし、
ということもあり、正直結婚式はしない、
あるいは、子どもが生まれて落ち着いたらと考えていました。
返事に困っていると、
「やはりけじめは必要」
とのことなので、
披露宴みたいな派手なことはできないけど、
式を挙げるくらいはしよう、となりました。
冬のボーナスが入ってからがいいかな…
と時期を考えていたときに、再びお父様から
「12月になると仕事が忙しくて手が離せなくなるので今月中にやってくれ」
何も考えずに
「わかりました」
と返事をしてから気がつきました。
今月中って言ってもこの土日は時間的に無理だし、再来週はもう12月。
ってことは来週の土日しかないじゃん。
つまり、残された時間は10日間!
「マジですか…」というのが正直なとこでした。
ともかく、家に帰って黄色の『タウンページ』を開いて、
一番最初に目に入った近所の神社に電話をしてみました。
私:「あのー、来週の土日のどちらかで結婚式はできますか?」
神社:「あー、その日はとても日がいいので…あ、でも日曜日の午前中ならできますよ」
というわけで、あっさりと日時と場所が決まりました。
そのあとは大慌てで打ち合わせをして、
自分の親にも連絡してと嵐のような日々でした。
「結婚式は来春ですか?」「いえ、来週です」
その神社との打ち合わせの時に、
ふと思ったので聞いてみました。
私:「神社での結婚式なら指輪って要らないですよね?」
神社:「(何言ってんですか)いりますよ」
ということで、打ち合わせの帰りに閉店時間間際のパルコに駆け込みました。
物凄い形相で、スキャンするように全ての指輪を眺めていると、
店員さん:「結婚指輪をお探しですか?式は来春(らいしゅん)ですか?」
私:「いえ、来週(らいしゅう)です。」
とこんなギャグみたいなやり取りをしつつも、
店員さんは丁寧にご対応してくれて、
工房へ電話で掛け合っていただき、
なんとか間に合うことが判明したのは閉店時間を1時間も過ぎておりました。
あの時の店員さんには感謝です。
そんなわけで無事指輪を用意することができました。
(あ、この写真はイメージです。実物ではありません。)
衣装合わせなど色々ありましたが、
無事当日を迎えることができました。
ま、その結婚式当日にも、
一つ面白いエピソードというかお話があったのですが、
それは次回にしたいと思います。
ま、今日はそんなとこで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ではでは。