人生を変えた瞬間その1:小林完吾さんの本 Part 1
今回から少しずつ息子くんのことを書いていきたいと思う。
と言っても、今日は彼が生まれる前の話ですが…
息子くんに障害があるとわかった時…
障害者の親が書いた本、医者の本、障害とくに自閉症に関して書かれた本はいろいろありますが、ひとつだけ共通しているものがあります。
それは、自分の子どもに障害があるとわかったときの親の反応についてです。
ほとんどが、
「そんなはずはない」と否定したり受けいれられなかったり、
「なぜうちの子が」と悲嘆したり、時には絶望したり、
そういうネガティブな反応を乗り越える、というものです。
実際、その気持ちはすごくわかります。
でも、自分の場合、
「はい、そうですか」
とあっさりしたもので、否定も、悲嘆も絶望も、がっかりもありませんでした。
もちろん、男の子だったので、
「おおきくなったら一緒にサッカーやりたい」とか
「英才教育して勉強で困ることのないようにしよう」
なんて、息子くんの将来への期待は少なからずありましたよ。
なんせ、はじめての子だしね。
それでも、こんなあっさりと受けいれられたのは、ひとつは、『自閉症』という障害がどんなもなのか、その時にはわかっていなかったことがあると思います。
「ちゃんと治療すれば治るさ…」
とか思ってましたからね、その時は。
もうひとつは、息子くんが生まれる前に読んだ1冊の本のおかげだと思います。
今日はその本との出会いの話しをします。
”おもしろまじめ”の小林完吾さん、ご存知ですか?
突然ですが、『小林完吾さん』ってご存知ですか?
昭和の時代に活躍された日本テレビのアナウンサーです。
40代、50代の方は、徳光さんと2人で”おもしろまじめ”とかやった日テレのCMを覚えている方もいるのではないでしょうか?
その小林完吾さん、お歳を召してからから男の子に恵まれました。
でも、高齢出産にありがちですが、ダウン症の可能性が高いと事前の検査でわかっていました。
奥様は、障害がある可能性が高くとも”生む”という気持ちにブレはなかったのですが、小林さんご本人は相当悩んだようです。
そして、生まれたご長男は、事前の検査どおりダウン症でした。
しかも、いろいろな合併症を伴っており、悲しいことですが、わずか3ヶ月でお亡くなりになります。
そのご長男について、小林さんは本(タイトル忘れてしまいました、ごめんなさい)を書かれていて、その本が自分の人生を変え、そして、息子くんが障害があるとわかったときでも前向きにしてくれたのでした。。
この本がなければ、息子くんの障害をすぐには受けいれられなかっただろうし、落ち込んでいただろうし、当然今も違う人生を歩んでいたかと思います。
「お腹のお子さん、障害があります」と言われたらどうしよう…
この本との出会いは、ヨメさんと行った産婦人科でした。
待合室に並んでいる本からヨメさんがいつも読んでいる本でした。
”できちゃった婚”だからなのか、突然やってきたベビーちゃんがとてもとても気になってしまい、定期検診は会社を休んでいつもヨメさんと一緒に行っていたのです。
(↓その辺は以下の記事を参照してください)
humanstars.hatenablog.com
そんな定期検診のある日、いつも通りヨメさんは小林さんの本をとり、自分は持ってきた本を読んでおりました。
そして、順番が来ていつも通りヨメさんは診察室に消えていくのでした。
そこまではいつも通りでした。
でも、その日はなぜか突然、頭にこんな考えた浮かんで来たのです。
「もし、いま、突然、診察室に呼ばれて、”検査の結果、お腹の子には障害があります”と言われたらどうしよう…」
お腹はかなりふっくらしてたので、もう5ヶ月を過ぎていたと思います。
真っ先に頭に浮かんだ答えは、
「この時期って中絶できるのかな…」
でした。
そして、葛藤が始まりました。
「いや、障害があったとしても大切な命だし…」
「でも、自分は障害のある子どもをしっかり育てられるのか…」
ってね。
その時なぜか目に入ったのが、ヨメさんが読んでいて、待合室のベンチに置いていった小林さんの本でした。
この話、思い入れが強いので長くなってしまいました。
続きは次回にしますね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ではでは。